出かける前の車の安全点検を


まず、ボンネットを開けましょう。

ボンネットを開けるのに、まずは運転席のコックを引く必要があります。

コックの形は車種によりきりですが、大抵はハンドルの真下辺りにあります。

見つけたらちょっと硬いかもしれませんが、強めに力を入れて引っぱります。

すると、ボンネットのロックが外れてボンネットが持ち上がります。

しかし、このままでは中でフックが引っかかっています。

フックを解除しなければ、ボンネットは開きません。

フックの解除の仕方も車種によりきりですが、
ボンネットの隙間に指を入れて小さなレバーを動かすことにより、
フックを解除しボンネットを開けることができます。


ボンネットフックをしっかりとかけます。

開けたら、ボンネットフックをしっかりとかけます。

風が強いときは、外れないように気をつけましょう。

また、走行直後の点検は火傷の危険があるので、
エンジンが冷えているときに行いましょう。


 エンジンオイルの点検

エンジンオイルは、エンジンにとって「人間の血液」みたいなものです。

量が少なかったり劣化していると、エンジンの寿命に大きく作用します。

まず、エンジンオイルのリマインダーステッカーを確認します。

リマインダーステッカーとは、前回いつオイル交換したとか
次回のオイル交換時期の目安などがかかれています。

基本的なエンジンオイルの交換距離は、
5000kmごと又は6ヶ月ごとになります。

5000km以上たつとオイルは劣化してオイルの量が入っていても
オイルの性能は出ていませんですし交換距離が来ていなくても
6ヶ月以上経つとオイルは酸化していてオイルとしては機能していません。

リマインダーステッカーを見て交換距離・時期が過ぎていたら、
迷わず交換しましょう。

オイルの交換距離が来ていなくても、
オイルの量が減っている可能性もあります。

特に高年齢車はオイルの減りも早いので量をチェックします。


エンジンオイルゲージを見つけます。

まず、エンジンオイルゲージを見つけます。

先っちょに摘むような物がついています。
ATFのオイルゲージ(オートマオイル)に形は似ていますが、
エンジン本体に付いているオイルゲージがエンジンオイルゲージになります。

大抵はボンネットを開けるとすぐ目につく位置についていて、
ATFゲージは、ちょっと見つけにくい位置についています。

オイルゲージを見つけたら引っぱります。

オイルゲージを抜くとゲージの先にオイルが付いていますが、
この段階では正確な量でない可能性が高いので、
1度ウェス(ボロ布や無ければティッシュでもOK.)でオイルを拭き取ります。

拭き取ったら、もう1度オイルゲージを「根元」まで差し込みます。

根元まで差し込まなかったら当然、正確な量を測れません。

差し込んだらゲージを抜きます。


オイルの量を測ります。

ここでオイルの量を測るのですが、
ゲージの下の部分を上に持って行っちゃうとオイルが下に垂れてきて
正確な量が分からなくなりますからゲージは下に向けたままで点検します。

オイルの量はエンジンの排気量によりきりですが、
オイルゲージの下の線から上の線の間は大抵の車種は1リッターです。

なので、真ん中よりちょっと上までオイルが付いていればOKです。

オイルが下の線近くや下回っていた場合は、オイルを補充しましょう。

ただ、自分の車はオイルが減りやすいからって大目に入れるのは、
逆にオイルポンプに負荷がかかり故障の原因になります。

エンジンオイルの補充はガソリンスタンドなどで任せましょう。


汚れ具合をチェックします。

汚れ具合も見ておきましょう。

墨汁みたいに真っ黒だったら、
オイル交換をしておいた方がいいかもしれません。


 冷却水(LLC)点検

冷却水の点検は注意しましょう。

冷却水の点検は高温時は大やけどをする危険性がありますので、
プロに任せるのが1番なのですがエンジンが冷え切っているときは
自分でする事ができますし、
高温時は補助タンクを見ることにより簡単に点検ができます。

ラジーエータ本体のキャップです。

キャップにも書いてありますが、高温時は絶対に開けてはなりません。


補助タンクを点検してみましょう。
補助タンクを点検してみましょう。

車種により分かりずらい補助タンクが多いのですが、
補助タンクの側面に「Low」「Hi」と表示されています。

基本的に、その間に入っていれば問題はありません。

本体の冷却水は本体の冷却水が減少すると、
補助タンクから吸い取る構造になっているので
基本的に本体側は点検する必要はありません。


補助タンクは、高温時でもキャップを開けても大丈夫です。

補助タンクは、高温時でもキャップを開けても大丈夫です。

中を覗いてみて冷却水が錆色になっていたら、
冷却水が劣化していて錆止剤の効果がなくなっています。

交換しておいた方がいいですね。

そのままだと、
ラジエーターが腐食が進んで冷却水漏れの原因になります。


また、ラジエーター本体は冷却水が沸騰しないように、
「高温・高圧」がかかっています。

冷却水が高温時に、ラジエーター本体のキャップを開けたら、
高温の水が急に噴出して大やけどの原因になります。

本体のキャップを開けるのは、やめておいたほうがいいでしょう。


 バッテリー点検

出先や人里放れた所でバッテリーが上がって、
エンジンがかからなくなったら大変なことになります。

本来ならテスターを使って電圧を測るのが1番なのですが、
バッテリー液を小まめに点検する事により、
簡単にバッテリーを長持ちすることができます。

バッテリーを側面から点検します。

車を揺らすと液面が揺れているのが分かると思いますので、
アッパーレベルまで液面がきていたらOKです。

バッテリーがケースに囲まれたりバッテリーが黒い場合は、
上のキャップを空けて。キャップの先にバッテリーが着いていたらOKです。

液量が少ない場合は、
専用のバッテリー液を補充します(普通の水は厳禁)。

ただ、バッテリーがケースに覆われた車種も多くあります。


バッテリーの点検をしましょう。

そのような場合は、まず天板のキャップを外します。

新しいバッテリーなら均等に液が減少しますが、
古いバッテリーだと減り方がバラバラになるので、
面倒でも6個全部キャップを外して液を点検しましょう。


口から約1cmぐらいまで液面が来ていたらOKです。

口から約1cmぐらいまで液面が来ていたらOKです。


キャップの先に液が着いていれば大丈夫です。

それでも見にくい場合は、キャップの先に液が着いていれば大丈夫です。

 パワステオイル点検

パワステオイルの点検をしましょう。

最近の車は電動式パワステを採用していますが、
まだまだ油圧式も健全です。

減ったりすることはあまりありませんが、パワステオイルが減ると
急激にパワステが重くなる原因になります。

液量をチェックしておきましょう。


パワステオイルの液量をチェックしましょう。

基本的には、「MAX」「MIN」の間に来ていれば大丈夫です。

入れすぎると、高温時にオイルが膨張して漏れるときもあります。


 ブレーキオイル点検

ブレーキオイルの点検をしましょう。

このオイルも漏れない限りは、減ることはありません。

ただ、オイルが極端に少ない場合はディスクパッドが減っているか、
オイルが漏れているかのどちらかになります。

その場合は素人では手が出しようがありませんので、
プロに見てもらいましょう。


専門業者に見てもらうのが得策です。

これはMAXに近い状態の方がいいです。

ブレーキパッドが減ってくると液面も減ってきます。


 ATF(オートマチックトランスミッション)

ATF(オートマチックトランスミッション)を点検しましょう。

オートマ専用のオイルです。

オイルの油圧を利用してギアを切り替えたりクラッチを切り替えたりしています。

オイルが劣化したりオイルの量が減ると、油圧コントロールが不安定になり、
変速ショックが起きたり、下手すればギアが切り替わらなくなります。

ここはあまり点検する必要がありませんが点検する場合は、
プロに任せた方がいいでしょう。

一応オイルゲージを使ってオイルの量を点検することはできますが、
エンジンオイルみたいにオイルの劣化をゲージで点検するのは不可能に近いです。

注射器みたいな専用のチェッカーを使用します。


 ウィンドウォッシャー

ウィンドウォッシャーの点検も重要です。

誰でも知っているフロントガラスのシャワーです。

たかだかウオッシャーでも、
汚いフロンとガラスでは安心したドライブもできません。

一応点検しましょう!


 ライト点灯確認

ライトの点灯確認をしましょう。

深夜にライトがつかないとえらいことになります。

突然ライトが切れたりする時もあり予測は不可能ですが、
今ライトが点灯しているかは確認できますので一応点検した方がいいですね。

ブレーキランプなどのテールランプも点検しておきましょう。


 タイヤの空気圧

タイヤの空気圧の点検をしましょう。

タイヤの空気圧が少ないと乗り心地が悪くなったり燃費が悪くなるだけでなく、
タイヤが突如バーストする危険性もあります。

空気圧は、少なすぎてもダメ!多すぎてもダメです!!

普通車は、エンジンが前にあって全車中の七割は前輪が支えているので、
前輪は若干潰れて見えますがそれで大丈夫です。

パンパンにまで入れる必要もありません。





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